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【舞台裏解剖】ピアニストの命運を握る!ショパンコンクールの知られざるドラマ

ショパンコンクールの裏舞台

今回は前回に引き続きショパンコンクールについてさらに深掘ります!

ショパンの音楽を彩る公式ピアノたち

ショパン国際ピアノコンクールでは、ショパン作品の美しさを最大限に引き出すため、使用されるピアノにも細心の配慮がなされています。公式に選ばれているのは、スタインウェイヤマハカワイ、そしてファツィオリという4つの世界的ブランドです。

各メーカーの魅力

  • スタインウェイ: 豊かで深い音色、ダイナミックな表現力を備えています。幅広い音楽ジャンルに対応し、特に繊細なニュアンスが求められるショパン作品との相性が抜群です。steinway公式
  • ヤマハ: クリーンな響きと高い音の再現性が特徴です。テクニック重視のピアニストに愛され、正確な音色で現代的なアプローチを可能にします。yamaha公式
  • カワイ: 柔らかく繊細なタッチが特徴で、内面の感情を豊かに表現したい演奏者に支持されています。特に日本の伝統を背負った参加者に親しまれています。kawai公式
  • ファツィオリ: 独特の暖かみと個性を持つ音色が魅力です。ショパン作品に新しい解釈を与える力を持つブランドとして注目されています。fazioli公式

2021年のショパン国際ピアノコンクールでは、反田恭平さん・小林愛実さんどちらもスタインウェイを選びました!

ピアノ選定の舞台裏

演奏者たちはリハーサルルームで複数のピアノを試弾します。ステージ上での響きやホールの音響特性に最も適した楽器を選びますが、特に音色の多彩さやタッチの感触が、ショパン作品の繊細な表現に対応できるかが重要です。この選定プロセスが、演奏者の表現力を最大限に引き出す要となります。

ピアノの選定は、ショパンの世界観をどれほど自身の演奏で再現できるかを見極める重要な作業なんですね。

2025年ショパンコンクール審査員の詳細

第19回ショパン国際ピアノコンクールでは、著名な審査員が参加者の演奏を評価します。

  • ギャリック・オールソン(アメリカ): 第8回優勝者であり、審査委員長。
  • ユリアンナ・アヴデーエワ(ロシア): 第16回優勝者。
  • ミシェル・ベロフ(フランス): 著名なピアニストで教育者。
  • サ・チェン(中国): 第4位入賞者。
  • ダン・タイ・ソン(ベトナム/カナダ): アジア人初の優勝者。
  • 児玉桃(日本): 国際的に活躍するピアニスト。児玉桃:公式
  • ネルソン・ゲルナー(アルゼンチン): 卓越した演奏家。
  • クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ポーランド): ショパン作品の権威。
  • ケヴィン・ケナー(アメリカ): 第2位入賞者。
  • ピオトル・パレチニ(ポーランド): 第3位入賞者。
  • エヴァ・ポブウォツカ(ポーランド): 第5位入賞者。
  • カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン(ブルガリア系ポーランド): 前回の審査委員長。
  • ジョン・リンク(イギリス): ケンブリッジ大学の音楽学者。
  • ヴォイチェフ・シヴィタワ(ポーランド): 著名なピアニストで教育者。

ショパン国際ピアノコンクールと世界三大コンクールの比較

ショパン国際ピアノコンクール

  • 課題曲: ショパン作品に特化している唯一のコンクール。
  • 応募者数: 近年は600人以上の応募者が集まることもあり、特定のテーマに基づく競争が行われます。
  • 開催頻度: 5年に一度開催。
  • 場所: ポーランド・ワルシャワ。
  • 注目点: ショパンの音楽への理解と表現力が最も重視されます。

チャイコフスキー国際コンクール

  • 課題曲: ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽の4部門があり、幅広いジャンルで競われます。
  • 応募者数: 数百人規模で、ショパンコンクールほど特化はしていないが多彩な競技内容が魅力です。
  • 開催頻度: 4年に一度開催。
  • 場所: ロシア・モスクワ。
  • 注目点: 全体的な音楽技術や表現力が評価されます。

エリザベート王妃国際音楽コンクール

  • 課題曲: ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽など、年ごとに異なる部門が開催されます。
  • 応募者数: 通常数百人規模。
  • 開催頻度: 毎年開催。
  • 場所: ベルギー・ブリュッセル。
  • 注目点: 提出される課題曲の幅広さや独自性が特徴です。

このショパンコンクールはショパンを極め、そしてピアノを極めたアーティストが集まり、世界の音楽ファンやピアニストに愛される理由も納得です!

まとめ 

国際コンクールの魅力は、言語や文化の違い、さらには各国の音楽教育の背景が演奏や解釈に現れる点です。それぞれの個性や多様なアプローチを感じ取れることが、このコンクールの特別な楽しみだと思います。この大会が、世界中の人々に夢と感動を与える瞬間となることを心から願っていますし、これからの若者の音楽教育へ「夢ある世界だ」と伝承されていくことを願います。

ショパンコンクールが開催されている「ポーランド・ワルシャワ」がどんなところか気になりませんか!? 次回は、これについてブログにしたいと思います!

それでは🖐️

ABOUT ME
joemusic2020
YouTubeでは航空会社の機内音楽を中心にピアノ演奏とフライト動画を楽しめるBGMを配信しています!このブログでは空のこと、音楽のこと、ピアノのことを情報発信します。

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