ピアノには3つのペダルがありますよね。このペダルの役割って?それを今日は深掘りしてみましょう。
演奏に深みを加えるテクニック
ペダルを適切に使うことで、音の響きや演奏表現を豊かにし、楽曲に深みを与えることができます。本記事では、ペダルの名前・機能・効果、そして譜面上での記載方法について詳しく解説します。

1. ダンパーペダル(Sustain Pedal)—響きを広げる
ダンパーペダル(右ペダル)は、最も使用頻度が高いペダルです。鍵盤を押した後にその音を持続させる役割があり、ペダルを踏むとダンパーが持ち上がり音が響き続けます。
ペダルを押すとどうなる?
- 音が持続し、豊かで広がりのある響きになる。
- 和音を重ねて滑らかな音の流れを作る。
- 効果的に使うことで、楽曲にドラマティックな雰囲気を加える。
譜面上での記載方法 譜面では「Ped.」やライン記号で表され、タイミングが指示されます。時には「∗」マークが使われることもあります。

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2. ソフトペダル(Una Corda)—音色を柔らかくする
ソフトペダル(左ペダル)は音を柔らかくし、演奏を繊細にするために使われます。グランドピアノでは、このペダルを踏むとハンマーが1本の弦だけを叩くようになります。
ペダルを押すとどうなる?
- 音が柔らかくなり、繊細な表現が可能になる。
- 音量が小さくなり、控えめな雰囲気を演出する。
- 静かな部分やニュアンスが必要な場面に最適。
譜面上での記載方法 譜面では「una corda」(踏む)、「tre corde」(戻す)と記載されますが、記載が省略される場合もあります。

3. ソステヌートペダル(Sostenuto Pedal)—特定の音だけ保持する
ソステヌートペダル(中央ペダル)は、特定の音だけを持続させる役割を持ちます。踏んだ時に押されていた音だけが保持され、それ以降の音には影響を与えません。
ペダルを押すとどうなる?
- 指で押さえていた音のみが持続する。
- 和音を響かせつつ、新たな音をクリアに演奏できる。
- 低音部を維持しながらメロディーを鮮明に表現する。
譜面上での記載方法 譜面では「Sost. Ped.」と記載されることがあります。ただし、使用頻度は低く記載が省略されることもあります。

ペダルを使いこなして演奏を豊かにしよう
ペダルはピアノの演奏表現を飛躍的に向上させる重要な要素です。
- ダンパーペダル(右) 音の広がりを生む。
- ソフトペダル(左) 柔らかい音色を作る。
- ソステヌートペダル(中央) 特定の音を持続させる。
最後に
ピアノ演奏において、基本的な鍵盤操作を磨くことはもちろん大切です。しかし、これに加えてペダル奏法の練習も意識することで、表現力をさらに向上させることができます。ダンパーペダルやソフトペダルの使い方を習得し、楽曲に豊かな響きや深みを加えましょう。ペダルの効果的な使い方をマスターすることで、楽曲の魅力を最大限に引き出すことができますよ。